2010年02月13日

「奇跡のリンゴ」から学ぶ~その7~

木村氏は、次のように述べておられます。

みんなは、
木村はよく頑張ったって言うけどさ、
私じゃない、リンゴの木が頑張ったんだよ。
(中略)人間はどんなに頑張っても
自分ではリンゴの花のひとつも
咲かせることが出来ないんだよ。
手の先にだって、足の先にだって、
リンゴの花は咲かせられないのよ。
(中略)私に出来ることは
リンゴの木の手伝いでしかないんだよ
。」(p.167)


当然、木村氏がいなければ、
この「奇跡」は起きませんでした。
凄まじい人生を歩まれた木村氏だからこそ
理解することのできる
「本当のこと」
なのだと思います。

木村氏は、次のようにも語っておられます。

>「リンゴの実をならせるのは
リンゴの木で、それを支えているのは自然だけれどもな、
私を支えてくれたのはやっぱり人であったな」(
p.177)

私は、そんな気持ちで
周囲の人々に接しているのだろうか???

弊社会長の宮田則夫は、
入社当時私にいつも次のように語りました。

「水を飲むときは、
いつも井戸を掘った人のことを思え
。」


全部自分の力で出来ているという
思い上がりを捨て、
自分以外のすべてに感謝と怖れを持って
いなければいけない。

そんな戒めの言葉であると理解しています。

とかく、日常生活で生じる様々な問題を
ついつい他人のせいにしてしまいがちな
弱い私への、強烈なメッセージでした。

自分には何も出来ない。
従業員の支えや
友達の支え、
家族の支えがあるから、
毎日生き生きと生きていける。

そんな感謝の気持ちを
忘れないようにしなければいけないと
再認識させられました。