2010年02月04日

「奇跡のリンゴ」から学ぶ~その3~

筆者が、木村氏の気持ちを代弁し
次のように述べています。

自分にはもう何も出来ることはないと
思っていたのだが、まるで嘘のようだった。
何も出来ないと思っていたのは、
何も見えていなかったからだ。
目に見える部分ばかりに気を取られて、
目に見えないものを見る努力を忘れていた。
(129頁)


人と接するとき、どうしてもその表面に
気を取られてしまうことが多くあります。

物事を見るとき、どうしてもその目に見える数字などの
事象に気を取られてしまうことがあります。

何を見なければならないのか。

商売であれば、
本当のお客様の気持ち。

会社であれば、
従業員の気持ち。

家庭であれば、
妻や子どもの気持ち。

人の「心」は目に見えないものですが、
ついついその人の表面的な態度や表情、

または結果としての数値に目が行ってしまいます。

でも、その裏に隠された真実を見つめる目を
もたなければならない。

でなければ、本当に大切なものに
ずっと気づかないままかもしれない。

そのことによって、
とんでもない結果を招いてしまうかもしれない。

そんな怖れを持って、
慎重に物事の判断をしなければならない。

そんな「努力」を惜しまないように
しなければならないと痛感させられました。